また、他の言語
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インドの詩聖タゴール(Rabindranath Tagore、1861~1941)が経験したエピソードである。ある日、家の面倒を見る使用人の出勤が遅くなると、タゴールはそれとなく腹を立て始めた。かなりの時間が経ったにもかかわらず彼が現れないので、タゴールは内心こいつが現れたら叱ってやると決心し、時間の流れでより我慢できない怒りに変わった。午後遅く姿を現した使用人に、タゴールはいきなり自宅から出ることを命じた。
すると一つ一つ自分の荷物を持って出ていく使用人は振り返りながら最後の挨拶をした後、「ご主人様、本当に申し訳ありません。昨夜私の娘が死んで…」と言った話を忘れられないのだ。この衝撃的な事件の後、タゴールはどのような場合でも相手方の事情を確認せずに他人のせいにしたり独断的な判断を下さなかったという。
そうだ。親切な心は相手に対する共感的理解から始まる。世の中を生きていると、あまりにも多く公害と思われる時がある。相手と疎通する時も話を一人で独り占めするよりは、バランス感覚を維持しながらお互いに対話を交わすのが望ましい。「沈黙は金(Silence is gold)」という諺があるように、最も尊い話の中の一つといえるのが「沈黙の言語」である。
言葉は表した人格だ。それで、話す時は人格を整え、品格のある言葉を使おうと努力しなければならない。相手の胸に短刀を刺すような言葉なら慎むべきだ。心が強くなり、荒れているなら、周辺の自然と触れ合い、心を浄化しなければならない。花の香りも嗅ぎ、風の息づかいも感じ、自然を友にすれば、いつの間にか心が和む。
いつも相手を自分よりよく考え尊重する態度で生きていけば、いきなり一方的に浴びせる言葉は減り「沈黙の言葉」が増えるだろう。注意深い傾聴は共感が形成されるだけでなく、互いの関係も深める。時には傷で心を痛める人々に、むしろ適当な沈黙は必要だ。
『賢い沈黙(沈黙, silence)の言葉が必要な時だ』
(関連の聖句) 『口数が多いと過ちを免れ難いが、その唇を制御する者は知恵があるのだ』 (箴言 10:19)[韓国聖書の訳] アーメン
菊軒(別名) チョ・チュンスク <カウンセリング学博士/コラムニスト> (翻訳:SAORI記者) <저작권자 ⓒ CRS NEWS 무단전재 및 재배포 금지>
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