1階 下半身・2階 上半身…“全裸が展示されていたら波紋を呼んだでだろう”
ダビデ像の主要部位を隠したドバイ展示…“芸術よりイスラム律法が優先” 1階 下半身・2階 上半身…“全裸が展示されていたら波紋を呼んだでだろう”
1階 下半身・2階 上半身…“全裸が展示されていたら波紋を呼んだでだろう”
去る10月1日(現地時間)にドバイで開幕した「2020 ドバイエキスポ」が時ならぬ「ヌード検閲」論議に巻き込まれた。イタリアの巨匠ミケランジェロの彫刻像「ダビデ像」のためだ。
イタリアメディアのラ・レプッブリカはこの日、「ドバイエキスポでダビデ像の一部を隠す奇異な事件が起きた」と報じた。ダビデ像は、ミケランジェロがフィレンチェ大聖堂の指導者たちの依頼を受けて1504年に完成した彫刻像だ。旧約聖書に出てくる巨人ゴリアテを石ころで倒した少年ダビデを描写した。ゴリアテを攻撃する直前、緊張した筋肉などをリアルに描写したと評価されている。現在はフィレンツェのアカデミア美術館に展示されている。
報道によると、ドバイエキスポのイタリア館には、ミケランジェロのダビデ像のレプリカが展示された。世界最大規模の3Dプリンターを利用して、5.18m(17フィート)原本の大きさのまま再現した。イタリア・フィレンツェで再誕生したレプリカは、エミレーツ航空機に乗せられドバイに運ばれた。
イタリア館の展示場中央に置かれたダビデ像は、ガラスと石柱で囲まれた円筒形の展示場に配置された。問題は展示場2階層にかけて設置された彫刻像の「主要部位」が石板と石柱に隠れて見えなかった。観覧客は1階ではダビデ像の下半身のみ、2階ではダビデの上半身のみ見ることができた。
ましてや1階の空間はVIPや関係者だけが出入りできるため、一般観覧客はダビデの半分の上半身だけ鑑賞しなければならなかった。
ラ・レプッブリカは、芸術表現の自由がアラブ首長国連邦のイスラム教文化と衝突したようだと伝えた。イスラム律法「シャリーア」は淫乱行為を禁じている。すなわち、裸体公開をタブー視するイスラム教の情緒に反しないながらも彫刻像を展示できる案を悩んだ結果、ダビデ像周辺に柱と石板を立てて最大限隠す方式が適用されたということだ。
ドバイで勤務するイタリア高位級関係者はメディアとのインタビューで「ダビデ像を見たアラブ首長国連邦の関係者たちは非常に当惑した」とし「イスラム文化でダビデ像の全裸の姿がそのまま展示されていたら波紋を呼んだはず」と述べた。
続いて「ダビデに下着を着せることまで考慮したが、遅すぎた。アラブ首長国連邦(UAE)にヌード彫刻像を持ってきたこと自体が失敗だったということを遅くに認知した」と明らかにした。
一部では、ドバイ政府が事実上、芸術作品を検閲したという批判が出てきている。美術評論家のヴィットリオ・スガルビ氏はイギリスのデイリーテレグラフとのインタビューで「ダビデ像はイスラム教ではなく聖書をテーマにした作品だが、アラブ文化によってダビデ像の一部を選り分けるのは彼らの宗教と文化に屈服することと違いない」と指摘した。 (翻訳:SAORI記者) <저작권자 ⓒ CRS NEWS 무단전재 및 재배포 금지>
댓글
|
많이 본 기사
많이 본 기사
모바일 상단 구글 배너
|